えつよの本棚

読んだ本から感じたことを自由に綴ります。

2018-01-01から1年間の記事一覧

「銀河鉄道の夜」ますむら・ひろし ☆"ほんとうの幸い"とは?☆

ますむら・ひろし氏の漫画。原作は宮沢賢治です。 「作品をねちねちと追って来た」と、あとがきでもご自身で書かれているとおり、かなり原作そのままに近づいていると思います。 細かい描写はもちろん、なんというか、雰囲気、空気、感じる音や温度、みたい…

「庭 Vol.0」(庭編集部) ☆庭で踊り狂う人たち☆

とても素敵な本に出会ったので紹介したいと思います。 庭、です。 園芸誌ではありません(笑) ある日、Twitterで庭のことを知りました。 タイムラインに、誰かがリツイートした庭のアカウント(@niwadeau)のツイートが流れてきたように記憶しています。 「庭…

「トーマの心臓」萩尾望都 ☆すべてが美しい☆

「トーマの心臓」萩尾望都 今回は漫画。萩尾望都先生の大名作「トーマの心臓」です。 どうしよう、好き過ぎて感想が上手く言語化できないかもしれません(笑) …話はいきなりそれますが。私は蟹座なのですが、↑好きなものに対するこういう反応、しいたけ占い…

「Q健康って?」よしもとばなな ☆健康のダイナミズム☆

「Q健康って?」よしもとばなな この本は、「健康とはなにか」がスッキリ明快にわかるような本ではないし、「これをやれば健康になれる」系の本でもない。 読みながら、「自分にとっての健康ってどんな状態だろう?」と、自然と探究心が湧いてくるような本だ…

「坂口恭平 躁鬱日記」坂口恭平

「坂口恭平 躁鬱日記」坂口恭平 (2013、医学書院) 【坂口恭平さんが気になる】最近、坂口恭平さんがすごく気になるし好きだ。最初はTwitterで見つけて、彼の在りようにどんどん惹かれていった。坂口さんは、「〜をやってる人」と一言ではいえない人だ。文章…

「アナザー・ワールド 王国 その4」 よしもとばなな

読書ブログはじめました。 第一回目は、よしもとばななさんの「アナザー・ワールド 王国 その4」です。 【ざっくり概要】「王国」シリーズの最後の作品。「アナザー・ワールド」というタイトル通り、1から3までとは別の世界が描かれている。 3までは雫石(し…